本日の映画:大人は判ってくれない ★★★★★ 男子校に通う12歳のアントワーヌ・ドワネル。家庭でも学校でも自分の居場所を見つけることが出来ずにいた彼はそのフラストレーションから無断で学校を休んだり家出を繰り返したり悪友と一緒に盗みを働いたりと問題ばかり起こしていた。大人の言うことを聞かず反抗的な態度を取り続けるそんな彼の心情を両親は理解できず、とうとう少年鑑別所へ送ることとするが…。監督・原案はフランソワ・トリュフォー。主演はジャン=ピエール・レオーほか。
私にとって記念すべき初フランソワ・トリュフォー作品です。トリュフォー作品を見るならこの作品からと心に決めていたので、ストーリーよりもなによりもやっと観れた事自体にとても満足しています。この作品はトリュフォーの長編デビュー作で、1959年カンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品です。トリュフォー自身の少年時代をモチーフにした自伝的要素の強い作品とのこと。
鑑賞後の感想としては「想像していたモノとちょっと違った」といったものでした。少年の目線で描かれた作品ってことだったのでもっとあどけない内容なのかと勝手に想像していたのですが、画面に映し出される子供達の行動やしぐさは子供でも作品全体が訴えかけてくるテーマはかなり辛辣なものがありましたね。自分勝手な大人への不満や不信が少年時代特有のあのもやもやとした感情と相まって、哀しいような寂しいようなそんな雰囲気を醸し出しています。
中でも印象的なのはアントワーヌ・ドワネル役のジャン=ピエール・レオーの真っ直ぐな視線。狡賢い大人になってしまった自分を見透かされ非難されているようなそんな居心地の悪さを感じると共に、自分が子供だった時に感じた同じような感情を思い出させられます。どんなに生意気でもどんなに強がってても誰にも愛されない子供は可哀想だと思うし、とても哀しいことだと思いますね。子供はみんなに愛されながら育って欲しいってこの作品を観て改めて思いました。
ところで、モノクロ映画ってとてもキレイですよね。最近色彩感覚の優れた映画を結構観ていたのですっかり忘れていましたが、久しぶりにモノクロ映画を観て見るとその辺のカラー映画より断然美しいなって感じました。
*****作品データ*****
大人は判ってくれない
LES QUATRE CENTS COUPS/THE 400 BLOWS(1959年/フランス)
監督・製作・脚本:フランソワ・トリュフォー
撮影:アンリ・ドカエ
出演:ジャン=ピエール・レオ、クレール・モーリエ、アルベール・レミー
公式サイト:http://www.herald.co.jp/official/truffaut_otona/index.shtml
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