2005/11/22

ぼやけていく現実と非現実の境界線 『イグジステンズ』

本日の映画:イグジステンズ 
アンテナ社で行われた新作ゲーム"イグジステンズ"の発表会。人前に出たがらないゲーム界のスターで"イグジステンズ"の製作者である天才ゲーム・デザイナー アレグラ・ゲラーも参加し、まさにゲームを始めようとしたその時、一人の男が銃を抜きアレグラが撃たれる。同じく凶弾に倒れた責任者からアレグラを守るように指示されたテッドは彼女を連れて会場から逃げ出すが…。監督はデヴィッド・クローネンバーグ、出演はジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウほか。

バーチャルリアリティゲームを題材とした近未来サスペンス作品。ところどころに出てくるグロ〜い映像はとてもクローネンバーグらしいというかなんというか(苦笑)。なにが気持ち悪いって、この作品の重要アイテムのゲームポット(コントローラーのことね)が見るからに不気味。両生類の有精卵から作られたという設定どおり、触るのも勇気がいるほど形も動きもグロテスク。そしてその後に出てくる気味の悪い映像の数々。こういった映像が得意な方にはとても楽しめるとは思いますが、それ以外の方には多少の覚悟が必要かも…。

この作品、何が凄いってストーリーの核となる『イグジステンズ』と呼ばれるゲームの全貌がなかなか捕らえきれないところ。公式サイトの説明によると「これは一種のRPGゲームだが、ゲームに勝つための目標は設定されていない。ゲームをはじめるごとに最終ゴールは変わる」とのこと。開発者であるアレグラが参加しているにも関わらずこの混乱っぷりはいったいナンなんだ?と疑問に思っていただけに、この説明を見てやっと納得いたしました(でもホントはそこが答えではないのですが…)。

脊髄に開けられたバイオポートと呼ばれる穴にへその緒のようなコードを差込みバイオポッドを繋ぐことでゲームに参加するわけですが、プレイヤーはそのあまりにもリアルなゲーム世界に惹き込まれ次第に現実と非現実の境界が曖昧になって行きます。序盤はしたり顔で観ていた私も、話が進むにつれて次第に混乱していき、しまいにはこれがゲームの世界の映像なのかそれとも現実なのかよく判らなくなってしまいました。とにかくもの凄いラストスパート!ラスト30分がみどころですね。

あと、個人的にすごく良かったのがアレグラ役のジェニファー・ジェイソン・リー。結構好きなんですよね、私。これほどあやしい女性を演じるのが上手い人も珍しいですが、今回もまた素晴らしくあやしい女性を熱演されておりました。ちなみに彼女の出演作品の中での私のイチオシは『ルームメイト』です。
*****作品データ*****
イグジステンズ
EXISTENZ(1999年/カナダ・イギリス)
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウ、イアン・ホルム、ウィレム・デフォー
公式サイト:http://www.gaga.ne.jp/movie/existenz1.html
  →この作品をAMAZONで確認
posted by クマ at 13:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ★★★☆☆



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